「スーパークレイジー君」の芸名で活動してきた、歌手の西本誠氏(34)が2021年1月31日投開票の埼玉県戸田市の市議選に当選した。
西本氏は、昨年7月5日に投開票された都知事選にも出馬し、注目を集めた。
再選を果たした現職の小池百合子氏が366万1371票を獲得したのに対し、西本氏の得票は1万1887票。持ち歌に合わせて特攻服姿でダンスを披露する特異なパフォーマンスは話題を呼んだ。
西本氏のこれまでの経歴と家族について調査した。
「スーパークレイジー君」が市議選で当選。政界進出へ!その経歴とどのような人生を歩んできたのか。
本名:西本誠 芸名:スーパークレイジー君 生年月日:1986年8月14日 既婚、息子がいる 出身地:宮崎県 職業:歌手(歌舞伎町のクラブ経営)
西本氏は宮崎県出身で、10代のころは少年院に5年以上入っていた時期もあるという。
尚、学歴については明かされていない。
20代で上京し、クラブ従業員や介護職員を経験した。
「スーパークレイジー君」は結婚して息子がいる。
2013年に結婚し、妻がいる。奥さんの名前は莉子さん。
また2013年8月に長男蓮君が誕生。Instagramにも度々登場している。
「スーパークレイジー君」の政界進出の経緯と決意
西本氏は、都知事選出馬の動機について「売名のつもりだった。軽いノリだった」と言う。
だが、SNSなどで西本氏のことを知った若者が街頭演説の会場に集まるようになり、選挙戦で訴えを繰り広げることのおもしろさにのめり込んだ。
「弁護士や医師の候補の話なんて、みんな聞き飽きている。僕みたいな人間のほうが若い人から支持される」
都知事選の後も選挙への思いは諦められなかった。そんな中、親族や親友が住んでいた戸田市で市議選が行われることを知り、昨年秋から地固めを始めた。
地道に有権者に声をかけ、「教育格差是正」「市内のバリアフリー化促進」「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた中小企業への支援拡充」などの公約を訴え続けた。
特に力を注いだのは小中高生への呼びかけ。通学路に立って積極的にビラを渡すと、「スーパークレイジー君に会った」といった子供たちの投稿がSNSにあふれ、「子供が喜んでいたので投票した」という有権者もいたという。
「自分のような人間が議員になれば政治への興味を持たせることができる。全国で一番注目される市議会にしたい。みんなに注目されれば、市議会にも緊張感が出る」
今後も戸田市議会と「スーパークレイジー君」の活躍に注目したい。