俳優の香川照之さんといえば、実力派俳優として知られており、多数の作品で個性的な演技を披露していますよね。
歌舞伎役者としても知られている香川照之さんですが、母の浜木綿子さんも往年の大女優ということをご存じでしょうか。
最近あまりメディアで姿をみかけないので、現在の様子が気になっている方も多いと思います。
今回は、香川照之さんの母・浜木綿子さんの現在について、調べてみました。
香川照之の母・浜木綿子の現在は?
香川照之さんの母は、女優の浜木綿子(はま ゆうこ)さん。
元宝塚女優で、その美しさと品の良さで、数多くのファンを獲得していました。
1953年に宝塚歌劇団入団後は、雪組のトップ娘役として人気を博していました。
劇団では、本名である「あつこ」さんと呼ばれていたそうです。
女優となってからは、文化庁芸術祭奨励賞、ゴールデン・アロー賞演劇部門賞といった、名誉ある賞を受賞しています。
「2時間ドラマの女王」と言われていたこともあり、『火曜サスペンス劇場』の最多主演女優とも言われていました。
「監察医室生亜希子(かんさつい むろうあきこ)」シリーズでは、主人公の亜希子を演じ、クールな医者役がとてもよく似合っていました。
ほかにも、『女保険調査員シリーズ』『おふくろシリーズ』などの高視聴率ドラマで主演をつとめ、お茶の間の人気者となりました。
そんな浜木綿子さんですが、最近あまり姿を見かけませんよね。86歳という年齢を考えると、体調面が心配です。
火曜サスペンス劇場は2007年を最後に出演しておらず、以降は舞台をメインに活動していたようです。
2014年には、女優としての功績が認められ、「旭二小綬章」を受賞しています。
もっとも直近では、2016年に上演された舞台「極楽一丁目~嫁姑1000年戦争~」で、主演をつとめています。
その後は公に姿を見せていませんが、死亡説はデマでしょう。
一時期、息子の香川照之さん一家と同居生活を送っていたのですが、香川照之さんが離婚し、奥さんが息子の市川團子さんとともに出ていってしまいました。
現在は親子水入らずで生活しているのかも・・・年齢的なことを考えると、1人で暮らすには少々心配ですもんね。
浜木綿子さんは、香川照之さんが1歳のときに夫と離婚しており、それ以来再婚もせずに現在も独身です。
実は、2014年にこの世を去ったタレントの龍虎さんと、10年間にわたって交際していました。
龍虎さんはもともと角界をけん引する存在で、引退後にタレントに転身していました。
再婚にいたらなかったのは、香川照之さんの存在が大きかったようです。
龍虎さんは子ども好きだったのですが、10代の多感な時期だったこともあり、香川照之さんがなかなか懐かなかったようです。
声をかけても返事しなかったということで、母がとられると思ったのかもしれません。
浜木綿子さんは10年間龍虎さんと一緒にいましたが、自身から別れを告げたそうです。
その約5年後、龍虎さんは別の女性と結婚しています。理由が理由なだけに、とても残念ですね・・・
香川照之と父親との確執とは?
香川照之さんの父は、2代目市川猿翁さん(当時3代目市川猿之助)です。
1965年に、浜木綿子さんと結婚し、香川照之さんが誕生しています。
市川猿翁さんは、1939年に三代目市川段四郎さんの長男として誕生し、1947年に三代目市川團子を襲名し、初舞台となりました。
当時、市川染五郎さんと中村萬之助さんとともに、「十代歌舞伎」と親しまれていました。
歌舞伎界に新風を吹き込んだ市川猿翁さんでしたが、浜木綿子さんとわずか1年数カ月で別居し、1968年に離婚してしまいました。
市川猿翁さんは、日本舞踊藤間流名取で女優として活躍していた藤間紫さんと、不倫関係になります。
市川猿翁さんは、12歳から藤間紫さんに恋心を抱きながらも、16歳年上だったため、すでに夫と子供がいる身でした。
さらに、藤間紫さんの夫は、市川猿翁さんの踊りの師匠だった六世藤間勘十郎さんだったので、その思いを断ち切るために結婚したのが、浜木綿子さんだったわけです。
しかし、市川猿翁さんは藤間紫さんへの気持ちを忘れることはできず、香川照之さんが1歳になったころには、家を出て藤間紫さんと駆け落ちをしました。
そして、同棲生活35年の末に、藤間紫さんの離婚が成立したため、2000年に結婚することとなりました。
香川照之さんは、家庭を捨てて不倫に走った市川猿翁さんを恨み、長らく絶縁状態にあったそうです。
そんな中、香川照之さんが25歳のときに、勇気を振り絞って市川猿翁さんに会いに行ったのです。
市川猿翁さんからは「大事な公演前にいきなり訪ねてくるなんて役者としての配慮が足りません」、「今の僕とあなたは何の関わりもない。あなたは息子ではありません」などと冷たくあしらわれてしまったのです。
「二度と会うことはない」とまで言われた香川照之さんでしたが、諦めずに市川猿翁さんの舞台に足を運んでいました。
週刊新潮
それからしばらくたっても断絶状態だったのですが、香川照之さんは何度も父の公演を観にいっていました。
その後、藤間紫さんも間に入り、無事に父と息子が和解することとなりました。
そして、浜木綿子さんとも2012年に和解することとなります。
2012年に香川照之さんが、浜木綿子さんをけいこ場に呼ぶと、市川猿翁さんもいたのです。
45年ぶりの再会でしたが、驚くほど自然に挨拶ができて、市川猿翁さんは「照之を立派に育ててくれてありがとう」と感謝を伝えました。
浜木綿子さんは、怒り狂ってもおかしくないと思いますが、「ええ、大変でした。」と笑ったそうです。器が広いですね・・・!
香川照之さんが息子の政明くんと襲名披露舞台に立った際は、浜木綿子さんと市川猿翁さんがそろって涙したそうですよ。
父と和解し、香川照之さんも子供をさずかったことから、歌舞伎の世界に足を踏み入れることを決めたそうです。
もともと香川照之さんは、歌舞伎の世界へのあこがれが強く、「息子を歌舞伎役者にしたい」と思っていました。
そのため、父との和解は、必須だったのでしょう。
めでたく九代目市川中車を襲名した香川照之さんは、五代目市川團子となった息子とともに、市川猿翁さんから教えを受けているようです。
香川照之の家系図がすごい!
香川照之さんは、両親が歌舞伎役者と女優、というだけですごいですが、家系図がすごいことになっています。
父方の祖父が三代目市川段四郎さん、祖母が高杉早苗さん。
香川照之さんの実の祖母が高杉早苗さんで、昭和初期に松竹芸能の看板女優として人気を博していました。
叔父が四代目市川段四郎さんで、叔母は市川靖子さんとなっています。
父・市川猿翁さんの再婚相手は藤間紫さんで、弟は六代目中村東蔵さん、その息子が六代目中村松江さんです。
また、母方の叔母が宝塚歌劇団47期生の浜由理子さん、いとこには二代目市川亀治郎さんがいらっしゃいます。
市川亀治郎さんは長らく疎遠だったのですが、2006年に高杉早苗さんのお墓参りで初めて香川照之さんと会ったそうですよ。
歳は10離れていますが、親交があり、お互いの出演作品をPRしあう仲のようです。
あまりに華麗なる一族すぎて、何が何だかわからないですね(笑)
まとめ
今回は、香川照之さんの母・浜木綿子さんの現在について、紹介しました。
高齢ということもあり、メディアへの露出はありませんが、特に病気などの情報もないので、元気に暮らしていると思います。
かつては父の市川猿翁さんと確執がありましたが、現在は和解しているようですね。
これからの活躍にも注目ですね!