2020年新型コロナウイルスの影響により、業績が落ち込んでいる会社が軒並み閉店に追い込まれています。
飲食系やアパレル系の企業を中心に、国内外にチェーン展開していた店舗の在り方を見直す機会となっています。各社の閉店数や今後の戦略についてお伝えします。
すかいらーくが約200店舗を閉店
2020年11月12日に、「ガスト」「ジョナサン」等のファミリーレストランを展開するすかいらーくHDが再上場後初の赤字転落に至り、全国の約200店舗を2021年末までに閉店する事を発表しました。閉店数は、全国約3200店舗の約6%にあたります。
今後は、持ち帰りや宅配専門の業態も新設し、閉店に伴う人員削減は行わず、物流や保守業務等の配置転換で雇用を維持するとしています。
コロワイドが全国196店舗を閉店
2020年5月25日に「牛角」「土間土間」等の居酒屋やレストランなど外食事業を展開するコロワイド(本社:横浜市)は、新生活様式による来客減少が今後も続くと見通して、居酒屋業態の店舗を中心に全国196店舗の閉店を発表しました。
店舗数は、2020年3月末時点で直営店が1462店、FCを含めた総店舗数が2665店となっています。
洋服の青山が全国160店舗を閉店
2020年11月10日に、「洋服の青山」を展開する青山商事が、業績の悪化から今後3年間で全体の2割に相当する160店舗を閉店することを発表しました。
正社員の1割にあたる約400名の希望退職を募集し、リストラを加速し役員報酬の減額を行います。
クールビズの浸透による「スーツ離れ」が進んだところに、新型コロナウイルスの在宅勤務の拡大によって業績に影響が出ています。
オンワードHDが700店舗を閉店
2020年4月10日オンワードは2021年2月期に国内外で約700店舗を閉店すると発表しました。
新型コロナウイルスの影響でリアル店舗の販売が伸び悩む中、ECの売り上げは拡大し、今後デジタルシフトを進めて行く見通しです。
ワールドが358店舗を閉店
2020年8月5日、ワールドは構造改革の為ブランドを統廃合し、低収益店358店舗を閉店すると発表しました。
ブランド収束するブランドは、ハッシュアッシュ、サンカンシオン、アクアガール、オゾック、アナトリエとなります。